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CONTENTS

コンテンツ紹介

いずみ第120号
2020秋

令和2年11月20日発行

内容

  • 練馬西税務署長座談会
  • 税務署からのお知らせ
  • 令和3年度税制改正要望
  • 社長さんこんにちは
  • 税の漫画講座(マイホームを持ったとき2)
  • 2支部マスクケース配布活動報告
  • 東法連退職金制度のお知らせ
  • 部会活動報告、税理士会ニュース
  • お知らせ、編集後記
  • 故事名言、東京商工会議所、表紙の人

練馬西税務署にて座談会 2020.9.4(金)

練馬西税務署にて、
大久保署長との座談会を
行いました。

写真 左から吉澤剛史副署長、大久保貴之税務署長、髙橋利充練馬西法人会会長、丸山晶子広報委員長

丸山広報委員長 7月にいらしてから2ヶ月たちましたが、練馬の印象をお聞かせください。

大久保署長 平成2年頃まで西武池袋線の桜台にある国税局の独身寮に7年程住んでいました。当時は、自転車や原付きバイクに乗って、幹線道路をよく通っておりました。練馬西税務署に来てから、管内をかなり歩きまわりましたが、一歩中に入りますと緑が多く生産緑地、畑や住宅街もあり閑静な土地だとはじめてわかりました。また、石神井公園のプールには、お子さんが親御さんと一緒に多く集まっていて活気のある所だなと思いました。練馬といえば練馬大根が有名で昔からそのイメージがありましたが、最近はキャベツの生産量も多く、ブルーベリー農園もあるそうですね。私は、小平に住んでいますが、街のPRとして、本当かどうかはわかりませんが、小平がブルーベリー発祥の地となっています。ですので、ブルーベリー関連でも親近感がありました。

丸山広報委員長 小平は梨も多いですよね。

大久保署長 そうですね。小平も果物が多いですし、練馬も果樹園があると聞いていますので、これからさらに管内を歩きまわり、いろいろ見させていただこうと思います。

髙橋会長 どちらにしても、緑が多い区ではありますよね。

丸山広報委員長 今、どのような抱負をお持ちでしょうか。

大久保署長 特に今年は新型コロナウイルス関連、感染症の対応をどうしていくのかを一年間考えていかなければいけないと思っています。納税者の方にも自宅で申告ができるe-Taxを使っていただけるよう、今年は例年以上にe-TaxのPRをしていきたいと思います。皆様にご協力をいただいてPRをしっかりやっていくということを職員にも話しています。チーム一丸となって取り組むというのが今年の抱負になると思います。関係団体の皆さま方には今までもご協力いただいておりますが、引き続き連携・協調などを強化していきたいと思っております。

髙橋会長 このコロナ禍で我々法人会は、税務行政に協力していくことは当然ですが、どのようなかたちで協力していくのか、自分たちの考え方だけではなく税務署さんのお考えを聞き、効率をあげていきたいです。またそれが会員のメリットであると思いますので、どうぞよろしくご指導いただければと思います。

大久保署長 こちらこそ引き続きよろしくお願いします。

丸山広報委員長 職員の皆さんにどのような訓示をされていますか?

大久保署長 特に今年は、明るく、しっかり仕事をするために四つのポイントということで、『フットワーク、ヘッドワーク、ネットワーク&チームワーク』を駆使するように言っています。フットワークは迅速な行動で何かあったら素早く対応する、ヘッドワークは去年と同じことをただ漫然とやるのではなくしっかり頭で考えた行政をやっていく、ネットワークは情報も人とのつながりも大事だと思いますので両方をうまく使っていく、最後のチームワークは仕事は組織としてやっていますので、皆一丸となり行っていくことをお願いしました。

丸山広報委員長 4つのポイントは素敵ですね。会長はいかがでしょうか。

髙橋会長 私は普段いろいろな目標をつくりますが、いつも日本語です。(笑)

丸山広報委員長 頭にすっと入りましたね。

髙橋会長 覚えやすく、テンポもいいですね。そのうち真似させていただこうかと思います。

丸山広報委員長 練馬西法人会以外の会にも行かれたと思いますが、印象に残ったイベントなどお聞かせ願いますか。

大久保署長 団体の皆さんには、地域の特性や特徴に根ざしたいろいろな企画をしていただいています。練馬西法人会では、今年は残念ながら中止になりましたが、毎年8月にお子様向けの税金○×クイズ、9月は駅前清掃活動を行っていただいています。私が今まで行った会で子ども向けですと野球少年団や地域のバスケットボール大会で税金クイズをやっていただいたこともありました。また、女性部の方では公益法人ということもありまして、福祉施設を慰問した際にフラダンスを披露したり、チャリティーバザー等をやっていた会もありました。そういった事が印象に残っています。

髙橋会長 法人会で昨今非常に力を入れている事は、租税教育です。これからの子ども達にいかに税金が大切かわかってもらう為、系統を立てて租税教室、○×クイズ、照姫祭りでの税金クイズなど、子ども達相手の教育に力を入れています。また、子ども達にふれあい素晴らしいと感じるのは、私たち六十代は「税金とられちゃいました」という言い方をする事が多いのですが、今の子ども達は「税金を納めました」という言い方をします。これは租税教育の賜物なのかと。税金はとられるものではなく自分から納めるものだという事もしっかりと理解している、これからの未来は明るいなと思いますね。

大久保署長 お子さんが租税教育を受けて家庭に帰ってまた親御さんとお話するということで、親御さんの方もまた税に関心を持っていただけますので、そのような面では有り難いなと思います。

丸山広報委員長 趣味や夢をお聞かせください。

大久保署長 趣味といってもこれといったものがありませんが、しいてあげると料理とウォーキングかなという感じです。

髙橋会長 料理ですか!

大久保署長 料理の方は、結婚してからは仕事でしばらく夜遅い日が続いたものですから土日にちょっと作っていました。それでだんだんと家族が土日はお父さんが料理を作るものだと、それがうちのルールになっていきました。当然、最初は知識がないものですから、料理番組などを見て作っていました。最近は、インターネットで簡単に検索できますので、それを見て作っています。

髙橋会長 なるほど。

大久保署長 ウォーキングの方は、私は北海道が出身ですが、東京に来てからは、いろいろな名所がありますので、休みの時に巡っていました。2年前に木曽税務署に赴任した時には、ちょうど中山道が管内を通っていましたので、中山道歩きを始めました。西の方は京都まで歩き、東の方は軽井沢を越えて峠の釜飯で有名な横川まで歩いたところで、東京局に戻ってこいと辞令をもらったものですから、東京に戻ってきてから日本橋から横川まで歩いてなんとか530キロ踏破することができました。

丸山広報委員長 すごい。

髙橋会長 すごいですね。健康は足からといいますけど、素晴らしい健康法ですね。私はコロナ太りでますます不健康になったかなと思います。

丸山広報委員長 コロナの影響はいろいろありますね。会長、コロナといえば30周年記念の予定をお聞かせ願いますか。

髙橋会長 当会は今年の4月1日から来年の3月31日までを創立30周年の年度として各種事業を計画していました。しかし、このコロナ禍で30周年事業の出足のイベント照姫祭りをはじめ各種イベントを中止にせざるを得ませんでした。その為、先々月の理事会で30周年の各種事業を1年先送りすることにいたしました。イベントなどはすべて中止してもいいではないかという考えもありましたが、私は周年というのは我々の団体の節目節目であるし、周年を通じて我々がまた一致団結し、次の飛躍になるひとつのきっかけになると思うのです。会員の皆さんにこれからいくぞという気持ちを高めて頂くためにも是非計画通りやりたいなと思い1年先送りにさせていただきました。

大久保署長 長周年で30周年はかなりの長い時間になりますし、大事なことだと思います。30年前ですと消費税が導入された翌年くらいに法人会ができたということで、長い歴史の中で法人会の皆さんにはいろいろご協力をしていただき、大変有り難く思っています。

丸山広報委員長 会長、組織の強化についてお聞かせください。

髙橋会長 今年の目標として特に会員の皆さん、幹部の皆さんにお願いしたいのは組織強化、その中でも支部の強化です。  法人会というのは横の組織として総務委員会をはじめ6つの委員会があり、そして縦の組織として7つの支部による地域の組織があります。その7つの地域の支部の強化を今年特にお願いをしています。法人会というのは練馬西法人会だけで約1,800社、東京都で48単会があり全国で420の単会、85万社が我々の仲間でいます。法人会というのは中小零細の数の組織の団体ですが、そのもとをなしているのは我々一単会毎の地域産業を担っている零細企業だと思います。ですから私は法人会って何って言われた時に地域産業を守っている地域の法人の町会活動みたいなものだという話をしています。地域の企業が一致団結することが地域産業の発展・活性化につながるのではと思います。また、我々7つの支部それぞれ見ても特色が全部違います。その特色を全部活かして練馬西法人会という一つのキャラクターを作るよう頑張ってくださいと言っています。最近、支部長さんといろいろ意見交換し、多くの課題を見つけることができました。これからの一年間、きちっとした目標設定を行い実績をどれだけ残せるか頑張っていきたいです。どうぞご期待いただければと思っています。

大久保署長 会報誌を見させていただきましたが、各支部の活動が載っていますし、ホームページには更に詳しく7支部の経過報告や活動の内容などが載っていますね。もちろん税に関する研修会もやっていただいていますが、他にも地元の方を講師に招いた地域密着型の講習会もされているようですし、本当に活発な活動をされているなと感じました。ただ今回はコロナの影響がありますし、今年はなかなかその様な活動は難しかったと思います。

髙橋会長 ただコロナの中だからこそ、出来る活動もあると思うのです。ひとつには各支部の皆さんに私達の支部はこういう支部ですよというオリジナルのチラシを作って、ポスティングしてくださいと。ポスティングであれば接触がないですし、ぜひそういった活動もしてくださいとお願いしました。

大久保署長 それは素晴らしいです。ポスティングですとふだん接することのない方にも、このような活動を地元の方々がやっているとわかりますよね。

髙橋会長 それから役員さんが自分の受け持ちのエリアにこんな会社もあったのかなどいろいろ気づいていただける。それこそ町歩きといいますか、丁度いい機会だと思っています。

大久保署長 ただ、本当に研修会がたくさん中止になりとても悲しいです。やはり私達は税の知識を皆さんに広めないとならないのに、その手段を奪われてしまいました。現状、決算法人説明会も新設法人説明会も出来ないのはどうすればいいでしょうか。

大久保署長 現状において、そこをどうしたらいいか悩んでいるところです。本来であれば説明会で間違いがないように説明させていただくところです。あわせて税制改正も多いものですから、説明をやっていかなければいけないところですが、コロナ禍であり、とりあえず年内の開催は難しい状況の中で、次をどうするか検討しているところです。ただ、法人会報誌やいろいろなところで税に関する情報発信ができるのであればご協力いただきたいと思っております。税に関しての情報、改正の情報など納税者の方々にしっかり情報提供していくというのは我々の大きな使命の一つです。

大久保署長 WEB等の活用も考えられますが、毎年、年末調整説明会の時にDVDを上映しています。これは国税庁で作成していますよね。

大久保署長 はい。ですが、今年は年末調整説明会の方も中止となってしまいました。

丸山広報委員長 DVDの動画は、国税庁のホームページにアップしていますか。

大久保署長 10月中旬以降にアップ予定となっています。

丸山広報委員長 それを私達が広報するのはどうでしょうか。

髙橋会長 例えば我々法人会のホームページからリンクを飛ばせるようにするなどでしょうか。

大久保署長 そうですね。年末調整説明会はありませんが、10月に国税庁のホームページに年末調整のソフトをアップする予定となっています。従業員の方が保険会社等から控除証明書等を電子データで受領し、その電子データをこのソフトに入れていただくと自動計算をしてくれるという内容です。このソフトを使うと従業員の方が手書きで書類を作成するよりも楽になりますし、会社の方も従業員の方が作成したデータを吸い上げればそのまま年末調整ができますので双方にメリットがあるのではと思います。

丸山広報委員長 それは今年からですか。

大久保署長 今年の10月以降の年末調整から使用できるということになっております。

丸山広報委員長 だいぶ変わりますね。

大久保署長 この件については、近くなりましたらまたご連絡させていただきます。

丸山広報委員長 それを会員の皆さんに知らせていきたいと思います。

大久保署長 ご利用していただくようお伝えいただければと思います。

丸山広報委員長 髙橋会長にお尋ねします。練馬西法人会がこれからどんな会になっていくのか見通しはいかがですか。

髙橋会長 法人会として大事なスローガンである「税のオピニオンリーダーとして…」、これは第一の目標としてあるべきだと思っています。しかし、同 時に我々は地域産業を支える中小零細企業、地域の経済発展ということを頭に入れていかなければなりません。そして法人としての成長をもっともっとしていくためにも地域法人の横のつながりを大事にしていかなければなりません。その為、支部の中での会員交流あるいは支部独自の特色をさらにのばしていくべきと思っています。税務行政以外の公益事業として企業の発展に資する事業をこれから増やしていかなければいけないとも思っています。どちらにしても練馬西法人会の存在意義をもう一回皆さんに考えていただいて、会がただあるだけではなく本当に練馬西法人会はこういう会なんだ、本当に役に立っているな、と今まで以上に存在価値を認められる会にしていかなければいけないなと思っています。

大久保署長 法人会としましても以前の一般社団法人から公益社団法人化されまして、更に地元に根ざした会として発展されているところだと思います。法人会の目的について会長がおっしゃったように地域の産業の振興にもつながっていく必要があると思いますし、支部の活動が地域の会員さん以外とのつながりにも広がっていくのではないかと思います。我々としてはそこで何ができるのか。税務行政を離れてしまうとなかなか難しいですが、例えば、消費税につきましては、昨年から軽減税率制度が導入されましたし、法人でいきますと事業承継、やはり後継者をどうしていくかというところで企業さんも悩まれていると思いますので、各種説明会等を通じて我々もご支援できるのではないかと思っております。

髙橋会長 ありがたいことです。どちらにしても、法人会だけではなく、関係六団体もそうですが、税務署さんも含めて一致団結して同じ方向に進んでいくということが一番なのかと思いますので、ぜひいろいろご指導をお願いいたします。

大久保署長 こちらこそよろしくお願いします。

こちらから情報誌いずみの内容をPDFでご覧いただけます