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No.74
株式会社 井口石材
代表取締役井口 健二

常にお客様の身になって

弊社は安永元年(1772年)の創業で、練馬区内では最も古い石材店です。創業者は「関の長左衛門」で、練馬区関町に現存する[庚申塔]に刻銘があり、江戸時代後期には、現関町で石材店を営んでおりました。
その後、「田中」の姓となり「富三郎」を経て明治時代に入り、当主「田中酒造三郎」の代となってから、地の利を生かして青梅街道沿いに進出し、杉並:成田店(旧田端)の本店、新宿:柏木店(旧淀橋)に支店を開き経営を拡大して参りました。大正時代に入り「酒造三郎」の子「平三郎」の息子である「弥太郎」が「井口家」の養子となり、「田中石材」の支店として、現在の石神井に開業致しました。これが現在の「井口石材」です。
当時の業務は寺社仏閣・民家・公共の土木工事や墓地造成工事、造園工事等を幅広く行っておりました。石神井公園の湖岸造成工事・中之島造成工事等も手掛けております。本店・支店の三店舗合わせて総勢200名を超す石工職人を抱え営んでおりましたが、昭和の半ばに杉並の本店、新宿の支店の継承者が後を継がず、石工職人に〔暖簾分け〕という形で業務を継承し廃業となり、「井口石材」のみが現在祖業を継承致しております。1954年に「政次」が有限会社として設立し、1991年に「健二」が株式会社に組織変更、富士街道拡幅工事に伴い2006年、現在の社屋にて業務を行っております。
創業から永い間、石材業を営ませて頂けるのも、石材業と言う生業が社会から必要とされている事、地域から信頼され続けてきた事がなければ、今日の営みはできていないと思います。時代の流れの中で、業務内容や形態が大きく変化しておりますが、常にお客様の気持ちを大切にし、同じ目線に立って判断し、また石材に係る諸々の御相談に石の専門職として対応させて頂き、皆さまに喜びと安らぎを提供できる会社であり続けて参りたいと思います。

大正の終り頃~昭和初期の記念碑

株式会社 井口石材

住所: 練馬区石神井町4-4-6
電話: 03-3996-0035
ホームページ: https://iguchisekizai.co.jp