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No.151
有限会社南大泉地所
代表加藤 義松

都市農業と賃貸 世界都市農業サミットが開催された練馬

私の家は江戸時代の初めからこの地で代々農家を営んできました。練馬は昭和初期まで雑木林と畑ばかり、春にはヒバリが囀るのどかな農村地帯でしたが、昭和43年に施行された新都市計画法では雑木林や緑地に宅地並みの固定資産税がかかり、農地も10年以内に宅地化する所と明記され、自然環境豊かだった区内の様相は大きく変化してきました。
 現在区内には200ヘクタールを超える農地があります。宅地と農地が混在する都市は先進国では日本だけです。なかでも練馬は大都市東京の都心近くに立地しながら、市民生活と融合した農業が展開されています。近年ニューヨークでは600箇所、ロンドンでは2,100箇所を越える数の農地が作られています。いままで先進国は都市と農村を明確に区切る都市計画を進めてきましたが、農地の持つ多様な機能(緑地空間、食料生産、食育、コミュニティー等)が都市空間にあることが必要と考えられ、農地と宅地が融合する都市が先進国の潮流にあるようです。昨年練馬区で開催された世界都市農業サミットは、会場に入りきれないほどの来場者があり関心の高さを伺い知ることが出来ます。
 最近では近隣に住む海外の方も多くなり、私の賃貸にも海外の方が引っ越してきました。
「なぜ練馬に引っ越して来たの?」と聞くと「新鮮な野菜が沢山売られているし、静かな町だからgood!」との答えでした。賃貸の新たな顧客層になるかもと感じる瞬間でした。

関心が高まる都市農業

有限会社南大泉地所

住所: 練馬区南大泉3-15-3
電話: 03-3922-1852